ロンドンの来年の個展の作品といっしょに制作していますが、大きめの作品は一旦中断し、100号以下の作品を大雅堂に向け数点描いています。
並行して、アメリカの別のコレクターにずっと待っていただいていた作品の制作にもとりかかっています。
自然が生み出す形の美しさを軸に、構図を臨機応変に変更して、画面との対話が続きます。
上から下に重力が作り出した形の美しさは重力の美しさであり、人の力を超えています。水や重力を道具として絵を描くことは太古からの記憶かもしれません。
文化庁と日本芸術院の共同事業である全国の公立小学校で美術の授業を行うプロジェクトの為、和紙を揉んでいろいろな内容について検討しています。実際小学生たちに和紙を揉んでもらい、何に見えるかを考えて、作品にする計画です。多様性を尊重し、内在する個性の再発見を念頭に置いています。
揉んだ和紙が海に見えたら、魚や海藻をつくり、上から貼ります。そのたとえば、という例を作ってみました。和紙が山に見えたり、食べ物に見えたり、ゴジラに見えたり、花に見えたり、自由に発想して夢中になって楽しんで貰えればと思います。