東京大学大学院の脳科学者酒井邦嘉教授とA Iと芸術の対談をしました。結論的にはAIは人間の脳の性質からかけ離れたもので、感動や衝動、生命感を伝えられないので、AIに芸術は不可能という話です。バッハやピカソは情報の整理で作品を作ったのではないのです。会場は東京の回向院です。
東京国立博物館で全国から応募のあった小学6年生と絵を描きました。和紙をもんで出来るシワは最初同じに見えますが、しかし、そこから作り出す作品はみんな違います。この重要性を子供たちに気が付かせることに私は強い使命を感じます。多様性の面白さ、そして問題発見能力の育成、これこそ、初等教育に最も大切なことの一つではないでしょうか。
奈良国立博物館に常設されることになった作品の照明を調整しています。開館130年を記念して２作の大作が収蔵されました。当美術館と深い繋がりのある正倉院の宝物の唐の時代の作品からヒントを得た滝の作品は、滝の内側から外を見たら、そこに唐の時代の色彩が広がっているという作品です。中央は井上洋一館長です。
もう一作の奈良国立博物館の常設作品は、この美術館が仏教美術研究の拠点の一つであることから、弘法大師が自らを空海と名乗るに至った御厨人窟を描きました。左からニューヨーク・ジャパンソサエティのジョシュア・ウォーカー理事長、国立文化財機構理事長の島谷弘幸皇居三の丸尚蔵館長、私、米国国立スミソニアンアジア美術館チェイス・ロビンソン館長、同館の日本絵画の専門家、学芸員フランク・フェルテンス氏。
妹のバイオリニスト千住真理子のデビュー50年記念コンサートで、弟の作曲家千住明と。このコンサートのために、音楽に合わせて全編映像作品を作り、大きなスクリーンで投影しました。映像は、オペラ「魔笛」の時と同じ、デジタルで絵画を動かす手の込んだオリジナルなもので、これまでに愛知万博開会式、オペラ「夕鶴」、日本舞踊の井上八千代家元、花柳壽輔家元、坂東玉三郎さんの舞台、石川さゆりさんの紅白歌合戦などの大舞台を担当してきました。
