この作品は縦194cm横486cmの大作です。画面上に表れたすべての滝の流れを原則として使います。世界の成り立ちを示すものとして画面が存在しているとするからです。しかし作品の完成度を高めるため、画面上で流れたままの痕跡を整えたり、混沌に秩序を与える微調整をすることも必要です。
東京に戻り搬入が始まりました。今回の展覧会は、竹の巨大なインタレーションで国際的に高く評価されている四代田辺竹雲斎さんとの二人展です。
展覧会が始まりました。展覧に先駆けて開かれた特別内覧会に大勢の美術関係者が出席してくださいました。
田辺さんの作品は、まさにこれは田辺さん自身だと思いました。主体と客体が一致しているかの様でした。それを鈴木大拙は、かつて東洋的美意識と看破しました。この空間に日本発のコンテンポラリーアートが実現したと思います。
展覧会には小品も出しています。床の間は竹で覆われ、掛け軸の裂地は竹を思わせる柄です。この裂地は、おおよそ400年前のものを用いています。伝統と革新とはまさにこのことだと思います。
堂島リバーフォーラムで開催の児童画展の審査を、井上洋一奈良国立博物館館長とご一緒にしています。説得力のある、色彩豊かな作品が多かったです。